ドラマにも登場した「押し花」を制作した世界的な押し花作家が26日、高知県に作品をおくりました。牧野博士について“神様”と話していて、植物への愛が表現されています。

生き生きと咲いているかのように質感や色合いが美しい押し花のアート。福岡出身の世界的な押し花作家・杉野宣雄さんの作品です。杉野さんは、ドラマ「らんまん」に登場したキンセイランの押し花を制作した作家で、今回、牧野植物園で採集した植物で押し花アートを制作し、県に寄贈しました。

(濵田省司知事)
「すばらしいですね!牧野先生のスケッチかなと思うくらい精緻に押し花になってて」

また、杉野さんは、北川村のモネの庭マルモッタンで来月から開かれる押し花の作品展のため、実際にモネの庭を訪ね、特別に草花を採集しました。

(押し花作家・杉野宣雄さん)
「植物を扱う人間にとって牧野富太郎先生はすごい方で高知は“聖地”なんです。今回モネの庭で自由に採集して押し花の作品をつくれることはもう本当に、パラダイスです」

牧野博士を“神様”と尊敬してやまない杉野さん。植物への愛を形として残せる押し花の魅力を広めていきたいと話します。

(押し花作家・杉野宣雄さん)
「植物の持つ色や形、造形美をいかに美しく魅せるか。生花として咲いている時よりも押し花のほうがより分かりやすく美しさが伝わる。花が咲いていない時期でも押し花の美しさや植物そのものの美しさを感じてもらえる。さらにアートとして感動してもらえる作品がつくれたら」

杉野さんの作品展は5月26日から、北川村のモネの庭マルモッタンで開催される予定です。