今回の補欠選挙の結果を受けて、岸田総理の解散戦略にはどのような影響が出るのでしょうか。国会記者会館から官邸キャップの川西記者です。

岸田総理はけさ、「与党が重要政策課題だと掲げたものについて、しっかりとやり抜けと叱咤激励をいただいた」としたうえで、現時点で解散は考えていないと明言しました。

岸田総理
「重要政策一つ一つを前進させる、結果を出す、これに尽きる。今、解散総選挙については考えておりません」

今回の選挙結果については、4勝よりも和歌山での1敗、つまり、日本維新の会の候補が初めて大阪・兵庫以外の小選挙区で勝利したという点が注目されています。今後、国会内でも維新の発言力が強まるのは確実です。

このため、与党内の一部からは維新の選挙に向けた準備が整わないうちにと、早期解散を求める声が上がっています。

一方で、自民党が特に都市部で苦戦を強いられたことや保守層の支持を十分得られなかったことなどから、解散は夏の人事でテコ入れをしてからになるとの見方も出ています。

当の岸田総理はきのう、大勢が判明する前の時点で「結果が解散の判断に影響を与えることはないのは確か」と周囲に語っていて、解散についてはあくまで自分で決めるという意思を鮮明にしています。