中国の秦剛外相は、南シナ海の領有権をめぐって対立しているフィリピンを訪問。安全保障の問題などについて協議しています。

フィリピンを訪問している中国の秦剛外相は22日、エンリケ・マナロ外相と初めて会談しました。領有権をめぐる対立が続く南シナ海の問題について、マナロ外相は「立場の違いが両国関係のすべてではない」として、効果的な管理方法を模索する考えを示しました。

これに対し秦外相は、「お互いの相違点を適切に解決し、地域の安定と平和のために共に努力する必要がある」と対話の重要性を強調しました。

秦外相はこのあと、マルコス大統領とも会談する予定です。

一方、台湾問題をめぐってはフィリピンの中国大使が14日、「台湾にいるフィリピン人のことを考えるのなら、台湾独立に反対すべきだ」などと発言し、フィリピン国内で批判の声が高まっています。