鳥取県警によりますと、過去10年間に県内で起こった中学生と高校生、高齢者が関わった自転車交通事故による死者のうち、約80%が60歳以上の人だったことが分かりました。
調べによりますと、2013年から2022年の間に県内で起きた、中学生と高校生、高齢者が関わった自転車交通事故で1224人がけがをしていて、このうち24人が死亡しています。
死者のうち、65歳以上の高齢者は15人と62.5%で、60歳以上になると19人(79.2%)。高齢になるにつれ、死者数が増加しています。
一方、死亡を含む、けがをした人のうち一番多いのは高校生で17.3%。中学生を含めると全体の4分の1にのぼります。
中高生が死傷した自転車事故の約65%が通学中に起きたものですが、ヘルメットの着用率は、中学生が51.1%だったのに対し、高校生は4.2%と、極端に低くなっています。
また65歳以上の高齢者が関わった事故でのヘルメットの着用率は2.7%と、世代別で最も低かったということです。
4月から、法律で自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されていて、鳥取県警は交通ルールの遵守や、事故時の被害を軽減するためにヘルメットを着用すること、損害を賠償するための保険や共済への加入を呼びかけています。