靖国神社で、きょうから2日間行われる春の例大祭に合わせ、岸田総理は「内閣総理大臣・岸田文雄」の名前で真榊と呼ばれる供え物を奉納しました。参拝そのものは見送りました。

また、加藤厚生労働大臣も真榊を奉納しました。

閣僚では高市経済安保担当大臣が参拝に訪れ、玉串料は私費から納めたとしています。

また、午前中には自民党や日本維新の会など現職の国会議員で超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバー87人が一斉に参拝しました。

一方、中国政府は、岸田総理が真榊を奉納したことに対し、「ネガティブな動向に断固反対する」と強調し、日本側に申し入れを行ったことを明らかにしました。

中国外務省 汪文斌報道官
「中国は日本側が侵略の歴史を反省する発言や約束を着実に守り、軍国主義と徹底的に決別して、実際の行動でアジアの隣国や国際社会の信頼を得るよう促す」

また、靖国神社について「日本の軍国主義が対外侵略戦争を発動する精神的な道具と象徴だ」などと批判しています。