林業の業務の効率化を図ろうと森林の情報が簡単に把握できる、森林クラウドというシステムの運用が21日から始まりました。

森林クラウドは高知県内の森林情報が共有されているシステムで、パソコン上で、木の種類や本数、高さ、標高、地形などの詳細な情報を把握することができます。高知県が進めるデジタル化の取り組みの一つで、2018年に発生した西日本豪雨の際に、林野庁が航空レーザーで調べたデータを基にして作られました。

森林の状況を調べるにあたり、これまでは現地での調査や測量が必要で、多くの労力と時間がかかっていましたが、このシステムで作業を効率的に進めることができるようになり、伐採場所や林道を作るなどの計画がスムーズに立てられるため、林業従事者の業務軽減にもつながります。

(高知県森林組合連合会 戸田昭会長)
「画期的といいますか、今までは分厚い書類をめくってデータの収集をしていたのが、パソコン上でパッとできる。大きい業者も小さい業者もふかんしあいながら、高知県の林業を支え合っていけることに役に立つ」

森林クラウドは県の森づくり推進課のHPからアクセスすることができます。