毎月第4日曜日、名護市で開かれる『勝山軽トラ市』。農家がトラックの荷台を使って始めた月に一度開催されるこの手作りの朝市は、人と人とをつなぎ、地域を盛り上げる取り組みを取材しました。

朝市にずらっと並ぶ軽トラック。この荷台の上には朝採れたばかりの新鮮な野菜や果物が並びます。今が旬の新玉ねぎのほか、中南米原産のフルーツ・カニステルといった一風変わった商品も―。
出展している農家「自分たちも趣味で作ったものを出そうかという感じで頑張っています」
運営の中心になっているのは、名護市勝山のシークヮーサー農家。趣味で育てた農作物を、手ごろな価格で販売しています。
買い物客「とてもいいです。自分でつくられたものを安くで販売するので、いいと思います」
買い物客「だいたいみんな顔も知りになって、朝来るとおはようございますって言ってくれるから、行かなくっちゃって、雨降っても来るんです」
Qどんなところが楽しいですか
「もう、おしゃべり、ゆんたく。知っている人が集まったら交流して」
シークヮーサー農家だけではありません。ハンドマッサージのお店やコーヒーショップも並び、地元の大学生による血圧測定といった健康チェックもあり、訪れた人は様々な過ごし方ができます。

こちらは1コインでキクラゲ詰め放題が売りのキノコ農家のブース。ついつい詰め過ぎてしまい…
買い物客「ごめんなさい、閉まらないとだめよね」
店員「奥の手をだしますよ。(※別の袋を取り出す)本当はチャックしめてほしいんですけど、チャックしめて、この状態で。」
買い物客「得しちゃった!」
嬉しいシーブン(おまけ)があることも。こうした買い手と売り手の近さが、軽トラ市の魅力の1つです。

シークヮーサー農家の代表を務める、安村弘充さん。およそ6年前、『勝山』という地域を知ってもらい、勝山のシークヮーサーを広めたいという思いから、軽トラ市が始まったと話します。
シークワサー農家 安村弘充代表「シークヮーサー作っている農家の皆さん高齢化しているんだけど、でも後継者もちゃんと育っているんですね。地域の宝を大事にしていこうという皆さんの思いが、多分軽トラ市に表れているんだと思うんですね」