熊本市出身の日本画の巨匠、堅山南風(かたやま なんぷう)の作品と、八代とのつながりを紐解く作品展が、八代市で始まりました。

堅山南風(かたやま なんぷう)は、16歳の時に熊本市で開かれた日本美術院展で日本画の大家たちの作品に感銘を受け、19歳から本格的に日本画を学び始めたといわれています。

会場には、南風が26歳の時に第7回文展で二等賞を受賞したハゼの実を収穫する風景画「霜月頃(しもつきころ)」が展示され、樹木の力強さと葉の鮮やかな色が目を引きます。

また今回は、旧八代城主・松井家の菩提寺でもある春光寺(しゅんこうじ)の住職との俳句を通じた交流が分かる書簡なども展示され、南風の人柄や美意識を作品とは違った視点からも知ることが出来ます。

この作品展は八代市立博物館 未来の森ミュージアムで、6月4日まで開かれています。
