きょうからはじまった靖国神社の春の例大祭に合わせ、岸田総理はけさ、真榊と呼ばれる供え物を奉納しました。

靖国神社ではきょうとあすの2日間、春の例大祭が行われていますが、岸田総理は、「内閣総理大臣・岸田文雄」の名前で、真榊と呼ばれる供え物を奉納しました。総理は、参拝そのものは見送ることにしています。閣僚では、加藤厚生労働大臣も真榊を奉納しました。

午前8時ごろには、自民党や日本維新の会など現職の国会議員で、超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバー87人が参拝しました。

会の副会長を務める逢沢一郎衆議院議員は、参拝後、「G7サミットで中国・ロシアに厳しい態度で臨む状況にあるが、いかに平和、融和を実現するか、各国の首脳に貢献をいただきたい」と語りました。

これに対し、韓国外務省は談話を発表し、「戦争犯罪者を合祀した靖国神社に日本の責任ある指導者らが再び供え物を奉納し、参拝を繰り返したことに対し、深い失望と遺憾を表明する」としました。

その上で「日本の責任ある人々が歴史を直視し、過去の歴史に対する謙虚な省察と真の反省を行動で示すことを促す」としています。