魚沼地域で路線バスを運行する会社がウイルス禍による売り上げ減少などを理由に、4つの路線を1年間休止すると国に届け出ました。「自治体の支援があれば運行を続ける」としていますが、波紋が広がっています。
“急な休止届”困惑する自治体

【魚沼市 内田幹夫市長】「急な休止届ということで、対応しきれない、困惑している」

20日に開かれた魚沼市長の定例会見で内田幹夫市長が困惑していると話したのは、南魚沼市に本社がある「南越後観光バス」によるバス路線の休止届です。魚沼市の小出地域と南魚沼市の六日町地域を結ぶ路線など4つの路線を、今年10月から1年間休止すると先月、国に届け出たのです。

【記者リポート】
「休止届が出された路線のひとつが、こちらの魚沼市役所から南魚沼市の六日町を結ぶ路線です。この路線では魚沼基幹病院も通ります」
“新型ウイルス禍”で、バス会社は…
休止の背景にあるのは、新型コロナウイルスの影響です。

南越後観光バスによりますと、もともと路線バス単体ではウイルス禍前から赤字でしたが、観光バス事業で穴埋めし、会社を黒字化させていました。

ただ、ウイルス禍で観光バス事業の売り上げは6割にまで落ち込みました。また、路線バスの利用者も減り、休止を検討している4路線の、1便あたりの平均利用者は2.4人~3.6人に。2019年度からは、会社が毎年平均3000万円を負担していたということです。

実際にどれくらいの人が利用しているのでしょうか。