4月に入り県内で「ひき逃げ」が相次いでいます。事故が起きた場合、どのような対応が求められるのか取材しました。

新1年生「右左見て車に気をつけて渡る。」「手を挙げてからさっさと渡る。」
うるま市の高江洲(たかえす)小学校で19日、交通安全教室が開かれ、警察がピカピカの新1年生たちに交通指導を行いました。

子どもたちが慣れない通学路を登下校するこの季節に、県内でひき逃げ事件が相次いでいます。
愛久澤記者「直進してきた原付バイクが、父親と道路を横断していた女の子2人と接触しその後、逃走しました」

今月4日、那覇市で、原付バイクが道路を横断していた5歳と8歳の女の子に接触。
2人は軽傷を負いましたが運転者はそのまま立ち去り、3日後、無免許過失運転傷害とひき逃げの疑いで53歳の男が逮捕されました。

この事件など県内では今月4日から14日にかけ、ひき逃げ事件が6件発生。
およそ半月で去年4月の4件を上回りまわったほか、14日には立て続けに3件発生しています。
櫻井記者「県内で相次ぐひき逃げ。警察は事故を起こした際、必ず通報するよう注意を呼び掛けています。」
道路交通法では事故を起こした運転者に負傷者の救護と警察への通報を義務付けています。

警察では「現場を離れずに確実に通報してください」と改めて注意喚起しています。
(記者メモ)沖縄県警によりますと、おととし発生したひき逃げ事件の79%で容疑者が検挙されています。ひき逃げは、人の命にかかわることもある重大な犯罪です。事故を起こしたら直ちに警察や消防に通報することが重要です。