福島県郡山市の診療所で、使用期限切れの新型コロナワクチンを、12人に誤って接種していたことが明らかになりました。

郡山市によりますと、この診療所では、去年12月22日からファイザー社製のオミクロン株対応ワクチンを、薬用冷蔵庫で保管していました。

ワクチンは、解凍後、薬用冷蔵庫に保管した状態で、10週間以内に使用しなければなりませんが、この診療所では、使用期限が3月2日までのワクチンを、3月4日から24日までの間に誤って接種していました。接種を受けたのは、市内に住む17歳から67歳の12人で、今のところ健康被害は確認されていないということです。4月18日に、ワクチンの在庫確認をしていた看護師が気づき、誤接種が発覚しました。

診療所では、ワクチンを18か月間保管することができる超低温冷蔵庫(-75度)と、薬用冷蔵庫(2~8度)の保管期間を勘違いして認識していたということです。

市は、この診療所に対して、保管期間の過ぎたワクチンの即時廃棄の徹底などを指導したということです。