ロシアが来月の戦勝記念日に例年行っていた市民らの大規模な行進を、安全上の理由から全土で見送ることが分かりました。

ロシアでは、5月9日のナチス・ドイツに対する戦勝記念日に毎年、市民が兵士らの遺影を掲げ行進する「不滅の連隊」が行われていますが、ロシアメディアは、今年は安全上の理由で、全土で「不滅の連隊」が見送られると伝えました。

ロシア南部などではウクライナによるとみられるドローン攻撃が続いていて、当日の軍事パレードについても、南部クルスクやベルゴロドで中止の発表が相次いでいます。

こうしたなか、ロシアのプーチン大統領はへルソン州と東部ルハンシク州を訪問しました。2つの州を訪れるのは侵攻開始後初めてで、軍の司令部を視察しました。

また、ウクライナのゼレンスキー大統領もロシア軍と激しい戦闘が続いている東部ドネツク州の前線を訪問。

両首脳ともに前線部隊の士気の向上を図る狙いがあるとみられます。