サミットを5月に控え、日本の安全神話が問われる中、4月18日は名古屋で「鉄道でのテロ対策」をテーマに合同訓練が行われました。

G7広島サミット開催を控え、新幹線の実物車両を使って行われたテロ対策訓練。

乗客が刃物を持ち出して別の乗客を刺したという想定で行われ、愛知県警と大阪府警が初めて合同で実施しました。

参加した警察官約25人は男を取り押さえたり、他の乗客を巻き込まずに列車から降ろす手順などを確認しました。

(愛知県警 鉄道警察隊 浅岡俊一隊長)
「各国の首脳や関係者が列車を利用して移動することが考えられる。名古屋より西で非常事態が発生しないよう『絶対に我々が守る』という強い信念の下、警備の万全を期していきたい」
4月15日には、和歌山県を演説に訪れた岸田総理に向けて爆発物が投げ込まれる事件が発生。
要人警護のあり方が改めて問われる中、5月はG7広島サミット、6月には三重県志摩市でG7交通大臣会合が開かれます。

各国首脳らが鉄道で移動するケースを想定し、各地の警察本部や鉄道事業者は連携を強めていて、愛知県警は警察官が乗って警戒にあたる新幹線の本数を通常の5倍に増やし、私服警察官を乗せるなどして安全確保に向けた体制を強化する方針です。