防衛省は、昨年度、領空侵犯のおそれがある航空機に対して、「緊急発進」を778回行ったと発表しました。

浜田防衛大臣
「2022年度の航空自衛隊による緊急発進の回数は778回でした」

昨年度の緊急発進の回数は778回で、2021年度の1004回からは減少しましたが、2013年度以降、700回を超える高い水準で推移しています。昨年度は中国機に対する発進が575回と最も多く、次いでロシア機が150回となっています。

中国とロシアに関しては、去年5月と11月に両国の軍の爆撃機が長距離にわたって東シナ海などの上空で共同飛行をするなど、日本の周辺での活動を活発化しています。

浜田防衛大臣はきょうの会見で「我が国周辺空域における中国およびロシア機の活発な活動は継続している」と懸念を示しています。