ロシアのプーチン大統領は極東で行われている大規模演習の実施状況について報告を受けました。18日からは北方領土周辺を含む海域でミサイル発射訓練などが行われる見通しです。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は17日、太平洋艦隊が極東で行っている大規模な演習についてショイグ国防相から報告を受けました。

ショイグ氏は、2万5000人以上の兵士や167隻の艦船、89機の航空機などが演習に参加し、18日からはミサイル発射訓練を行うとしています。

これについて日本政府は、ロシア側から18日から22日にかけて北方領土の択捉島周辺を含む海域でミサイル発射訓練を行うとの通告があり、外交ルートを通じて抗議したことを明らかにしています。

報告を受け、プーチン氏はロシア軍の優先課題はウクライナでの軍事作戦だと指摘したうえで、艦隊は「あらゆる方面の紛争で使用することができる」と強調。

対立を深めるアメリカなどをけん制する狙いもあるとみられます。