岸田総理の演説会場で爆発が起きた事件。警察は、16日午前1時前に逮捕した木村隆二容疑者の自宅へ家宅捜索に入りましたが、爆発物処理班の対応が午前2時半過ぎに完了し、木村容疑者の自宅からは爆発する恐れのあるものがないことが確認されたということです。引き続き捜査員による家宅捜索が行われています。

逮捕された木村隆二容疑者(24)が住む兵庫県川西市の周辺住民らに対して、警察は避難を呼び掛けていましたが、安全が確認されたということで避難していた住民が自宅へ戻りました。

 また、捜査関係者によりますと、木村容疑者は犯行時、岸田総理から10メートルほどの位置にいたことが新たに分かりました。

 木村容疑者が投げたとみられる銀色の筒状のものは一時現場に残されたままの状態になっていて、午後9時ごろまで爆発物処理班が慎重に回収にあたりました。

 和歌山県警は今回の警備態勢は明らかにできないとしていて、現場に警察官を何人配備していたかなどは分かっていませんが、警備計画は去年7月に安倍元総理が銃撃された事件を受けて新たに作られた「警護要則」に基づいて立案され、警察庁からも事前に承認を得ていたということです。