先週、日本列島で観測され、あすも九州や沖縄に飛来する見通しの「黄砂」。その“発生源”ともされる中国とモンゴルにまたがる「ゴビ砂漠」周辺では、「ある変化」が起きていました。
先週、北海道や九州など日本の広い範囲で観測された黄砂。私たちの生活に影響も出ています。
JNNはその発生源の一つ、日本からはるか2000キロ以上離れた「ゴビ砂漠」を訪れました。
記者
「こちらの砂漠の砂ですが、このように手ですくってみますと、粒が非常に細かく、風で舞い上がってしまいます」
中国の気象台などによりますと、今年は降水量が少なく砂が舞いやすいため、黄砂の発生回数はここ10年間で最も多くなっています。
ここから100キロほど離れた街を訪れてみると…
住民
「私は3、4年ほど銀川に住んでいますが、今年は少しひどくなっているような気がします。車の中も砂でいっぱいです。子どもを車に乗せると、マスクをしないと吸い込んでしまいます」
さらに、近くの農村部にいくと…
住民
「この倉庫はきのう掃除したばかりなのに、夜にまた砂が入ってきました」
連日の黄砂で倉庫の中は砂だらけに。家の中も砂が吹き込むたび、掃除をしなければなりません。
一方で「変化」も感じているといいます。
住民
「砂は確実に少なくなってきているし、いまは緑が多くなってきた」
植林が進み、砂の飛来が減ったと感じているというのです。
記者
「砂漠の周りでは、このように植林も行われています」
中国政府によりますと、去年は全国で383万ヘクタール、東京ドームおよそ80万個分の植林が行われたとしていて、集落だけでなく砂漠でも緑化が進められています。
中国メディアが公開した2000年から21年までの衛星写真を見ると、緑の部分が増えたようにも見えます。
日本にも影響を及ぼしている「黄砂」。その“発生源”の周辺では、被害を少しでも減らそうとする地道な努力が続いていました。
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