北朝鮮の金正恩総書記は16日、首都・平壌に完成した新たな市街地の竣工式に出席しました。市民生活に配慮する姿勢をアピールする狙いがあるとみられます。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は17日、平壌の中心部に新たな市街地ができたことを記念する竣工式が、金正恩総書記の出席のもと、16日夜に行われたと伝えました。

竣工式で金総書記は、「現代的な住宅の建設は、市民に対してより文明的な生活環境を提供するためのわが国の宿願事業だ」と述べたとしています。市民生活に配慮する姿勢をアピールする狙いがあると見られます。

去年2月に着工したこの市街地には、1万世帯が暮らす高層住宅や公共施設などが整備されたということです。

北朝鮮は2021年から5年間、毎年1万戸ずつ計5万戸を平壌に新築する方針を立てています。