今回の事件を受けて、各地で警備が強化されています。民主主義の基本である選挙戦の在り方にも目に見えた変化が生じています。

記者
「G7外相会合が開幕し、きのうよりも多くの警察官が配置されるなど、会場周辺では厳重な警戒態勢が敷かれています」

長野県の軽井沢ではG7外相会合が行われていますが、会場周辺ではきのうより多くの警察官の姿が見られました。

警察
「通行証ってあります?」
記者
「ないんです」
警察
「通行証ないと直進できないんですよ。右折していただくしかないんですけど」

今週日曜日に投開票を迎える統一地方選挙と、衆議院・参議院5つの補欠選挙。その選挙戦にも変化が生じています。

記者
「都内の区長選挙が行われる会場では、金属探知機を用いた手荷物検査が行われています。かなり物々しい雰囲気になっています」

都内の区長選挙の街頭演説会場では、聴衆の手荷物検査を実施。警備犬も配備され、警戒に当たっています。

街頭演説を聞きにきた人
「カバンの中、全部開けて検査しました。ああいうことがあったからね、だから一応やった方がいいんじゃないですか」
「警備の様子ね、すごいね。ちょっと異常かなと思うくらい」

新潟県内の演説会場では、街宣車と聴衆の距離もおよそ5メートル空けられました。ある自民党関係者は、こう指摘します。

自民党関係者
「安倍元総理の事件もあったんだから、街頭演説はやめて室内にすべきだ。一般人に被害が及ぶ可能性を考えたら、テロに屈しないとか、精神論はどうでもいい」

岸田総理は、きのうも聴衆とグータッチをして回るなど、通常通りの選挙戦を続ける姿勢を見せていましたが、民主主義の基本である選挙の風景は変わっていくのでしょうか。