アメリカ海軍は16日、ミサイル駆逐艦1隻が台湾海峡を通過したと発表しました。台湾周辺で演習を行った中国軍をけん制したものとみられます。

アメリカ海軍第7艦隊は、ミサイル駆逐艦「ミリアス」が16日、台湾海峡を通過したと発表しました。

第7艦隊は、通過は「国際法に基づいて定期的に行っているものだ」とした上で、「自由で開かれたインド太平洋を守るアメリカの姿勢を示すものだ」と説明していますが、先週まで台湾周辺で演習を行った中国軍をけん制したものとみられます。

これに対し中国軍で台湾を担当する東部戦区は17日、「追尾・警戒にあたった」「東部戦区は常に厳戒態勢で、国家の主権と安全、地域の平和と安定を断固として守っている」とするコメントを発表しました。

アメリカのミサイル駆逐艦「ミリアス」をめぐっては、10日にも南シナ海で航行の自由作戦を実施していて、この時も中国軍は「ミリアスが中国政府の承認を得ずに不法に侵入した」と非難していました。