中国政府は気象観測用の人工衛星の打ち上げに成功したと発表しました。ロケットの残骸が台湾の北側の海域に落下する可能性があり、日本など周辺国は警戒を強めています。

中国気象局はきょう、気象衛星「風雲3号G」の打ち上げに成功したと発表しました。

これに先立ち中国海事局は、日本時間の午前10時から午後4時までの間、台湾北側の海域にロケットの残骸が落下する可能性があると発表しており、日本など周辺国は警戒を強めています。

中国のロケットをめぐっては、去年10月に打ち上げたロケット「長征5号B」の一部とみられる残骸がフィリピン近海で見つかり、回収しようとしたフィリピン海軍の船が中国海警局の船に妨害されたほか、2020年には、ロケットの破片がアフリカ西部に落下し、建物を損傷するなど被害が出ています。