WTA=女子テニス協会は、中国のテニス選手が元副首相から性的関係を強要されたと告発した問題を受けて中止していた中国国内での大会を、再開すると発表しました。

中国の女子テニス選手・彭帥さんは、おととし、中国の元副首相から性的関係を強要されていたとSNS上で告発。この問題を受けて、WTAは中国での大会を中止していました。

ロイター通信によりますと、WTAは13日、中国での大会を9月から再開すると発表。再開の理由についてWTAは「状況が変わる兆しがない」とし、「最終的に犠牲の代償を払うことになるのは、選手と大会だ」と説明しています。また、ロイター通信は、イギリスの元テニス選手の「テニスはビジネスでありWTAは商業的な収入を得る必要がある」というコメントを伝えています。

WTAの決定に対し、人権団体からは「決定は大きな失望であり、引き続き調査すべきだ」と批判の声が上がっています。