北野武監督、6年ぶりの最新作、映画「首」の完成報告会見が行われ、俳優ビートたけしとしても出演した北野監督のほか、西島秀俊さん、加瀬亮さん、中村獅童さん、浅野忠信さん、大森南朋さんら豪華キャストが勢ぞろいしました。
本作は“世界のキタノ“が30年もの長きにわたって温め、製作費15億円が投じられた期待の超大作。 ビートたけしさんが羽柴秀吉を、西島秀俊さんが明智光秀を、加瀬亮さんが織田信長を演じ、信長の跡目を狙うさまざまな欲望と策略が入り乱れ、北野ワールド全開の「本能寺の変」が描かれます。
北野監督は冒頭、“構想30年っていうのは、3週間の間違いだと思うんですけれども”とボケて笑わせ、これまでの時代劇などを見て“キレイな出世物語で、人間の業や欲が描かれていなくて自分としては面白くない。自分がやればこうなるという発想でやることになって、結局、だいぶ苦労したんだけど、どうにか出来上がった。素晴らしい役者さんのおかげ”と作品の着想について明かしました。
そして、来月に開催される仏カンヌ国際映画祭の「カンヌプレミア」に日本人監督の実写映画としては初めて出品されることが発表され、北野監督は“当たれば大もうけ。うれしい限り”と再び笑わせました。
残忍な織田信長を演じた加瀬亮さんは、“前回の「アウトレイジ」シリーズでも自分からかなり遠い役を演じて大変だったので、今回も難しいだろうなと思って参加して、案の定、大変な目にあいました”と苦笑い。 一方、若い頃から北野監督のファンで、大森南朋さんにどうにか北野組に参加できないか相談していたという中村獅童さんは、今回のオファーに大喜び。“監督によって新しい中村獅童を引き出していただいて感謝しています”と話しました。
また「Dolls」以来、約20年ぶりの北野組参加となった西島秀俊さんは、“オファーをいただいたのは、マネージャーにそういう話があると聞いた数日後にバラエティで監督とご一緒して、廊下で『話聞いてる?頼むね』と言われて、あれがオファーだったのかな。非常に嬉しかったです”と振り返りました。
北野監督は“できたら大ヒットとか図々しいこと言わないが、ヒットしていただいて、あと何本か撮れる状態になればいいな”と今後にも意欲を見せていました。
【担当:芸能情報ステーション】














