福島第一原発事故後に「脱原発」を加速させていたドイツで15日、全ての原発が停止されます。

記者
「冷却塔から水蒸気が上がるこちらの原発、15日には送電が停止されます」

ドイツでは15日、稼働中の原発3基が停止され、国内にある全ての原発が止まることになります。

福島原発事故後、ドイツは段階的に原発の停止を進め、発電における原発の割合は2010年の24.7%から6.7%まで下がりました。

一方、ロシアによるウクライナ侵攻を機に高まったエネルギー不安の影響もあり、世論調査では原発停止に反対する人が半数を超えています。

市民
「原発を止めれば、今でさえ物価が高いのに電気料金が高くなるし、発電に褐炭を使わなければならなくなります」

廃炉や最終処分場の選定など課題が多く残る中、15日、ドイツはエネルギー政策で大きな転換点を迎えます。