おととし高知市内の県立高校で起きた教育実習中のパワハラ問題を受け、ハラスメントを防止しようと県立学校の校長を対象に研修が開かれました。

おととし高知市内の県立高校で教育実習中の女子学生が指導教員の男性から長時間の実習を強いられたり、大きな声で叱責されたりといったパワハラを受けたことが明らかになりました。これを受け県教育委員会は県立学校の校長が集まる会の中で、特別にハラスメント防止を徹底するための研修を開きました。

(県教育委員会 長幹泰岡 教育長)
「私の言葉が危機感が教職員1人1人に届いていない、それに尽きると思う」

研修では人事コンサルタントが講師を務め、ハラスメントを未然に防止、あるいは早期に発見するため、相談窓口の存在をしっかりと共有しておくことなどが重要だと話しました。

(松本重喜 講師)
「(相談方法を)周知しないことがリスク、なぜかというと時間が経つから。何もしてくれないんじゃないか、見過ごされているんじゃないか、悪い方に悪い方に人間というのは思考回路が進んでいく」

パワハラ以外にも教諭による不祥事が相次いでいることから、県教育委員会は今後、様々な対策を講じる方針です。