中国商務省の王次官は日本の垂駐中国大使と会談し、日本の半導体製造装置の輸出規制について強い懸念を示しました。

中国商務省の発表によりますと、王受文商務次官は12日、日本の垂秀夫駐中国大使と会談し、日本が進めている半導体製造装置の輸出規制について「強い懸念を抱いている」と述べました。

そのうえで「日本はWTO=世界貿易機関のルールを遵守し、世界の半導体産業のサプライチェーンの安定を維持するため、協力するよう」求めました。また、TPP=環太平洋連携協定の中国加盟を支持するよう要請したということです。

これに対し、垂大使は「日本と中国は緊密な経済・貿易関係にあり、協力の大きな可能性を持っている」と指摘。

日本大使館の発表によりますと、3月に北京で日本人男性が拘束された問題や日本食品の輸入規制の早期撤廃について意見交換したということです。