大量の黄砂が2年ぶりに日本に飛来しました。

これは、気象衛星「ひまわり」がとらえた画像。中国の砂漠から発生した黄砂が少しずつ日本に近づいている様子が分かります。

日本海に面した鳥取県では…

記者
「手前にある木々の様子はよく分かりますが、池の向こう、山はかすんでしまってほとんど輪郭しか分かりません」

中国で発生した大規模な黄砂が2年ぶりに全国各地に飛来しました。

鹿児島の観光名所では…

観光客
「黄砂でしょ、これ。けさニュースでやってました。ちょっと風景がぼやーとしてますけど」

桜島の輪郭がぼやけてはっきり見えません。

北海道札幌の中心部。空に薄くもやがかかっていて、遠くに見える札幌ドームがかすんでいます。

札幌市民
「いつもより霧みたいな感じ、東京のスモッグみたい。洗車も明日以降にしようかな」

カー用品販売店では…

スーパーオートバックス豊中庄内店 村上沙希子さん
「車全体にかけるボディーカバーになります。車が汚れるのが嫌だっていう方が汚さないように。大変、人気になっています」

黄砂飛来のニュースを受けて、車への付着を防ごうと、ボディカバーを購入する人が相次いでいました。

気象庁によりますと、午後5時時点で、黄砂は中国・九州地方を中心に32の気象台で観測されています。黄砂の飛来はどのように観測するのでしょうか。

大阪管区気象台予報課 高野松美さん
「空の混濁具合、どれだけ濁っているか。黄砂ですので、空が黄色っぽいというのは、ひとつの目安。それに加えて、視程と言っていますが、どれぐらいの距離が見えているか、そういうものを判断しつつ観測します」

気象庁によりますと、黄砂は明日にかけ、九州から北海道の広い範囲で飛来が予想されていて、早ければ今夜からピークを迎えるということです。