少子高齢化や経済のグローバル化に伴い、注目が集まっているのが「外国人労働者」です。岡山でも増加傾向にあり、2020年に2万人を超えています。そうしたなか、人材サービス会社による「外国人を支援する施設」がオープンしました。



(講師)
「英語を話す会社は少ない。みなさんも仕事をする中で、けっこう日本語でのやり取りをしないといけない」

岡山市北区にオープンした、外国人向けの就労支援スペース「グローバルサロン」です。

中四国地方で人材派遣や転職支援などを行っているキャリアプランニングが運営していて、「英語」「中国語」「ベトナム語」など6つの言語に対応した外国人スタッフが在籍しています。

グローバルサロンでは、日本で働く上での相談に応じたり、ビジネスマナーの講習を行ったりするなど、外国人に寄り添ったサービスを提供しています。

(ベトナム人)
「いちばん困ったことは言語ですよね。日本人が何を言っているのか分からなくて。文化も困りました」

年々、全国的に増加している外国人労働者。最新の調査では全国で約182万人に上り、10年前と比べて110万人あまり増え、過去最高を記録しています。

(キャリアプランニング 秋山健司社長)
「地元の人手不足がどんどん顕著になっていくなかで、外国人材の活用が地元企業にとっては重要になってきていると思います」

韓国で看護師をしていたオ・チオンさんです。オさんは岡山で看護師の経験を生かせる仕事を探していました。

(オ・チオンさん(韓国人))
「私がもっている看護師の資格とか能力を、どう使えばいいかが分からなかった」

キャリアプラニングではグローバルサロンで、対面での相談や情報提供など外国人労働者に寄り添った支援を目指していきたいとしています。

(エチオピア人)
「グローバルサロンができて嬉しい。留学生や外国人が仕事や就職活動を安心して相談できることが、いちばん良いことだと思います」

(キャリアプランニング グェン・アイン・トゥアンさん(ベトナム人))
「相談できる場所と安心できる場所があれば、外国人がより働きやすくなる」

日本では昨年の出生数が80万人を割り込み、今後、深刻な労働者不足が懸念されます。そうしたなか、注目される外国人労働者が安心して仕事を探すことのできるサポート体制が求められそうです。
【解説】
キャリアプランニングによりますと、外国人労働者からは

・日本人は時間に厳しすぎる
・歌を歌いながら仕事をしたら注意された
・方言が分からない
などの相談が寄せられているということです。国によって文化の違いがある点を理解する必要があります。キャリアプランニングでは今後、「岡山弁の勉強会」なども計画しているということです。