彫刻の街・井波(富山県南砺市)の技を守る、悲願の跡継ぎが誕生です。彫刻刀を専門につくる匠雲堂の跡継ぎに名乗りをあげたのは、京都の仏具店に勤務していた村上弘樹さん。村上さんは南砺市が実施する後継者支援事業に応募して選ばれました。

匠雲堂の跡継ぎに決まった 村上弘樹さん:
「腕のたつ職人が、この街を作ってきたと言っても過言ではないと思うので、職人が実際に使ってこれが使いやすい、これじゃなきゃだめだと言ってもらえる鍛冶屋さん、刃物屋になれれば1番の目標です」

匠雲堂は、1975年創業、75歳の岡田栄吉さんが職人の要望に応え彫刻刀をつくってきました。
しかし後継者がおらず、彫刻の街として技術の存続が危ぶまれていました。

匠雲堂 岡田栄吉さん:
「これは願っていた形なので、やっと地に足がつくそういう思いでやりたかったことを思いっきりやれるという核心めいたものがあるので、楽しみにしている」
