山陰地方には12日、黄砂が飛来していて、13日にかけて大量飛来の可能性があるとして気象庁が警戒を呼びかけています。

午前9時半、島根県松江市では、宍道湖越しの景色が霞んでいました。

入江直樹 記者
「上の方は太陽が見えますが、水平方向は真っ白に霞んでしまっています」

気象庁によると、中国大陸からの黄砂は鳥取県・島根県では12日の日中がピークで、場所によっては、見通しが5キロ以下となる見込みです。

松江地方気象台によりますと、島根県で黄砂を観測していて、12日11時現在、松江市西津田の視程は5キロメートルです。(視程とは水平方向で見通しの効く距離)

島根県では13日にかけて黄砂が予想されていて、視程は10キロメートル未満となり、所によっては視程が5キロメートル未満となる見込みです。

また鳥取地方気象台によりますと、鳥取県では12日12時現在、黄砂を観測していて、鳥取市吉方では、視程が7キロメートルとなっています。

鳥取県でも13日にかけて黄砂が予想され、視程が5キロメートル未満となる所がある見込みです。

黄砂の影響は13日の朝方まで残り、日中には回復するとみられます。

この黄砂により、屋外では所により黄砂が付着するなどの影響が予想されるほか、視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがあるとして、気象台が注意を呼びかけています。

また専門家によると、アレルギー症状や呼吸器への影響も懸念されるため、健康面にも注意が必要です。