先日、日本中を沸かせたWBCの決勝戦前、大谷翔平選手は円陣で、「憧れるのをやめましょう。きょう一日だけは、勝つことだけ考えましょう。」と、チームメイトを鼓舞しました。そうした、アスリートのパフォーマンスを向上させる「魔法の言葉」について、10日、高知市の専門学校で講演会が開かれました。
高知市の龍馬看護ふくし専門学校は、スポーツや健康面で、地域で指導・活躍できる人材を育てようと、今年度から新たに「スポーツ健康学科」を開設。1期生17人が入学しました。開設を記念した講演が10日に行われ、スポーツ選手のケガやコンディションをサポートする国家資格を日本で初めて取得した岩崎良純(いわさきよしずみ)さんが登壇しました。
岩崎さんは、オリンピックで女子バレーボール日本代表のトレーナーとして帯同した経験などから、“選手を激励する魔法の言葉”について熱弁しました。
(日本ペップトーク普及協会 岩崎良純 代表理事)
「きょうという大事な試合を迎えるにあたって、選手たちは技や力、いろんなものを磨いてここに来る。同じように指導者は、“言葉の力”を磨いてここに来る。どんな言葉をどう言うか、考えに考え抜いてその時を迎えることが指導者の一番大事な役割」
「言葉選び一つで、魔法のようにチーム・選手のパフォーマンスが変わる」と体験談を語った岩崎さん。選手が練習の成果を存分に発揮できるよう、ケガやコンディションのサポートはもちろん、魂を揺さぶる前向きな言葉をかけることが大切だと言います。
将来スポーツトレーナーやメディカルスタッフを目指す新入生たちは講演を熱心に聞き入り、夢への気持ちを高めていたようでした。