芹沢記者:
江藤教授は選挙戦が行われないので候補者の政策、人柄を理解しにくい。そして主権者意識、つまり政治への関心そのものが薄らぐおそれがあると指摘します。

小嶋キャスター:
無投票のデメリットでどんなことが生じるのでしょう?

芹沢記者:
表面化したとも言えるのが投票率です。県議選の投票率の推移ですが、今回で4回連続で過去最低を更新しました。更に初めて50%を割り込んでいます。
この背景として江藤教授は今回の県議選では知事への支持か否かが大きな争点となった事に厳しく指摘しています。

江藤教授:
知事派の応援団、あるいはそうではないという構図というのは極めて遅れた30年くらい前の議論を未だにやっているのかという事も県民自身も「しらけた」要因になっているのではないか。二元代表制からするとそれ(是々非々を)明確に位置付けた議会基本条例からのかなりの逸脱だと思いますね。

小嶋キャスター:
政治への関わり方、地方行政の在り方、今後を考えさせられる選挙になったとも言えますね。

芹沢記者:
本当の意味で一度しらけたハートに再び火をつけるには「この先もこのままで良いのか」を政治家、そして我々が真剣に考える時期なのかもしれません。

小嶋キャスター:
県議選の投票率について芹沢記者とお伝えしました。