台湾周辺での中国軍の軍事演習は、空母「山東」も参加し、最終日のきょうも続いています。

けさ、JNNのカメラがとらえた台湾方面に向かう中国軍のヘリコプターと戦闘機。演習に参加するものとみられます。

台湾国防部は、現地時間の午前6時から午前10時までに航空機のべ59機と艦船11隻が活動しているのを確認したと発表しました。そのうち、のべ39機が事実上の停戦ラインである台湾海峡の「中間線」を越えたり、防空識別圏に進入したとしています。

台湾島最南端の観光地には、軍用車両が配備されていました。不測の事態に備える狙いがあると見られますが…

記者
「軍用車が停車するそばでは、いつものように観光地に観光客が訪れています」

市民
「台湾の人も中国の人も戦争になることは嫌だと思っているでしょ。争いは苦しいだけで、お互いにとっていいところなんてないものね」

台湾の対岸、福建省側でも…

記者
「台湾本島に一番近い中国の平潭島です。軍事演習の期間中ですが、きょうもたくさん人たちが観光を楽しんでいます」

観光客
「台湾はそもそも中国の一部だ。だから演習自体は問題ない」

午後にJNNのカメラがとらえたのは、演習から戻ってきたとみられるヘリコプター。演習はきょうで終わる予定ですが、台湾の反発を考慮してか、去年に比べ抑制的なものとなっています。