日本銀行の新たな総裁に経済学者の植田和男氏が就任し、きょうから新体制が始動します。早い段階で政策変更に踏み切るとの観測も出ています。
記者
「おはようございます。初出勤ということで一言だけ頂けませんでしょうか?」
けさ、自宅を出た植田新総裁。問いかけには応じず、やや緊張気味でした。東大の教授や日銀の審議委員などを務めた戦後初の学者出身の総裁です。
植田新総裁(今年2月)
「これまで日本銀行が実施してきた金融緩和の成果をしっかりと継承」
国会では、金融緩和を続けると話しましたが、市場は黒田前総裁の路線をそのまま継続するとは見ていません。
現在、行われているイールドカーブコントロールとよばれる長期金利を抑える政策は市場機能の低下を招いています。
大量の国債買い入れを強いられるなど副作用も大きく、4月あるいは6月の会合で修正や撤廃に踏み切るとの見方が少なくありません。ただ、急な政策変更は金融市場の混乱を招く恐れもあります。
黒田前総裁はサプライズが多く、市場との対話不足が指摘されていましたが、植田氏は「論理的に判断し、わかりやすく説明する」と話しています。市場や国民に信頼される説明ができるのか、きょうの会見が最初の見せ場となります。
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