アメリカで台湾の蔡英文総統と下院議長の会談が行われ、中国の今後の出方が注目される中、JNNは台湾が実効支配する中国本土に最も近い島を取材しました。「防衛の最前線」の現実です。
アメリカのマッカーシー下院議長との会談を終え、6日、ロサンゼルスを発った台湾の蔡英文総統。蔡総統を見送ろうとする台湾側と、抗議に訪れた中国側の支持者が口論となる場面も。
一方、きょう中国がとった措置は…
台北駐米経済文化代表処 蕭美琴 代表
「中国から2度目の制裁!」
アメリカにある台湾の代表機関のトップに対し、中国本土と香港などへの渡航を禁止。
また、会談会場の「レーガン大統領記念図書館」などと中国の団体・個人との交流を厳しく制限しました。去年、当時のペロシ下院議長が台湾を訪問した時と比べると今のところ、対応は抑制的です。
では、中国本土に最も近い台湾が実効支配する島の今の様子は。
記者
「中国福建省厦門から2キロほどの台湾・金門島です。中国からの船の進入を防ごうとした戦時中の名残が残っています」
「金門島」は台湾有事の際、中国から真っ先に狙われるとも言われ、1958年以降、中国軍から50万発近い砲弾が撃ち込まれました。今も数千人の台湾軍の兵士が駐留しています。
ただ、島にはこんな現実も。
金門島の商店店主
「私たち(金門島の住民)は、中国との緊張なんて気にしてません。一般市民は商売が繁盛することが大事です」
金門島には目立った産業がなく、経済を中国からの観光客に頼っています。
コロナ前は年間のべ200万人の中国人が訪れていたといい、島民からは中国との往来再開を期待する声も聞かれました。
金門島の商店店主
「もちろん、中国人には来てほしい。台湾の客より多いからね」
金門県議会の董森堡議員は、島は中国にとって、もはや標的ではなくなりつつあると考えています。
金門県議会 董森堡 議員
「金門島は天然資源もなければ、香港のような金融や情報の中心でもありません」
2月には地元議会でも動きが。政権与党の民進党も含む超党派の議員らが島の「永久非軍事化」を求める声明を発表したのです。
董議員は声明に賛同しませんでしたが…
金門県議会 董森堡 議員
「もしその時、中国に自由と民主の土台があるのなら、私は統一を受け入れるでしょう」
戦火を経験した「防衛の最前線」は今も揺れ続けています。
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