深刻な不漁が続くサンマ。去年の水揚げ量は2008年の20分の1に減少しています。その要因と海洋環境との関係について、最新の研究結果が公表され、「負の連鎖」が起きている状況が見えてきました。
日本の秋の味覚を代表するサンマ。去年の水揚げ量は、1万7910トンと4年連続で過去最低を更新、2008年の20分の1の水準で深刻な不漁が続いています。
その原因について水産庁の検討会はおととし、▼サンマ自体の数の減少や▼温暖化による海水温の上昇、▼海流の変化を受けた「漁場の沖合化」が要因ではないかとしていました。
こうしたなかきょう、水産資源の研究などを行う水産研究・教育機構はサンマの不漁の要因について最新の調査結果を公表しました。
それによりますと、サンマの漁場形成に影響を与える親潮と呼ばれる海流が、北海道沖まで達しなくなったことで、産卵期に本州の南岸に来るサンマが減少。
産卵期のサンマの分布が沖合に移動したことで、本州の南岸で生まれる稚魚が減ったということです。
さらに、産卵場や海流の変化により、生まれた稚魚が、育つのに適したエサの多い海域に到達できなくなり、サンマの成長が悪くなっているということです。
また、そもそもサンマの餌となる動物プランクトンの量が、大きく減少したことも要因の一つだとしています。
水産研究・教育機構 水産資源研究センター 西田宏センター長
「負の連鎖といいますか、負のループっていうのが起きていて、サンマの資源も少なくなりますし、南下も遅くなりますし、分布も東側にシフトしてしまった」
サンマの深刻な不漁については、日本や中国、ロシアなど9つの国と地域が、漁獲枠を25%削減することで合意するなど資源管理を厳しくしていて、国際的にも大きな課題となっています。
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