6日、愛知県内のほとんどの小学校で入学式が行われました。過疎化が進む新城市の鳳来東小学校では、新入生が1人。学区外からやってきました。

新城市の山間にある鳳来東小学校。全校児童は11人。きょう、新たな仲間が加わりました。
「令和5年度入学生・藤平悌輔さん」
「はい!」
藤平悌輔くん6歳。過疎化で児童数が減ったこの学校に、少人数教育を目指す「特認校制度」でやってきました。悌輔くんも自宅から車で40分ほどかけて通学します。

(父・邦明さん)
「少人数ということで和気あいあいとやれるかな」
(母・瞳さん)
「一人一人をしっかりみてもらえるし子ども同士も余裕がある。コミュニケーションが深く取れるのが魅力。35~40分かかるが、それに代えられないものがある」
他に1年生はいません。”2年生”の2人と同じクラスで勉強します。

(鳳来東小学校 牧野吉伸校長)
「入学式ができて大変嬉しい。地域に(新1年生の)子どもがいなくて心配していた…」
悌輔くんが来なければ、きょうの入学式もありませんでした。
66年前、およそ2万7000あった公立の小学校は少子化の影響で、去年はおよそ1万9000校にまで減っています。

(地域住民)
「この村に子どもはいない。本当さみしいよね」「学校の存続に(新入生は)欠かせない。保護者に負担をかけるが」
鳳来東小学校にやってきたたった1人の新入生は、地域にとって”宝”のような存在だといいます。そんな悌輔くんに小学生になって頑張りたいことを聞いてみました。
(記者)
「Q小学生になって頑張りたいことは?」
(悌輔くん)
「…」
慣れない環境にまだ恥かしそうな悌輔くん…地域のみなさんに見守られ、のびのびと成長してくださいね!