岡山市南区の興陽高校の生徒が開発した「点滴用パジャマ」が、岡山医療センターに贈られました。試着する子どもたちの姿を見て、生徒たちも手ごたえを感じていたようです。

興陽高校の生徒から、パジャマ20着が岡山医療センターに贈られました。
(興陽高校 金尾彩加さん)「何度も改良を重ねて作ったので、渡せてうれしいなという気持ちがありました」

贈られたのは、その名も「点滴用パジャマ」です。肩や脇にスナップボタンがついていて、袖などを大きく開けられるようになっています。

入院中、一般的なパジャマやTシャツでは、着替えの時に点滴の針が抜けないようにするための注意が必要で、時間と手間がかかってしまいます。

しかし、このパジャマでは点滴中でも楽に着替えができ、子どもや看護師の心理的な負担も軽減できるというものです。

興陽高校の生徒が岡山医療センターの院長からの依頼を受け、「社会貢献になれば」と10か月かけて作りました。
(興陽高校 三輪 菜々子さん)「型紙から自分たちで考えて作った。スナップテープもいろいろな種類を何回も試して、どれが体に負担がないか調べたりしたので、(完成でき)届けられてよかったなと思います」

贈呈式を終え、この日入院中の子どもたちが実際に病棟で点滴用パジャマを試着する動画を見ました。

カメラに手を振る様子などを見て生徒は…。

(生徒)「かわいい」
(興陽高校 金尾 彩加さん)「喜んでもらえていたのでとっても嬉しかったです。(パジャマを着て)早く元気になってほしいなと思います」
(興陽高校 三輪 菜々子さん)「入院中のちょっと恐い気持ちを少しでもパジャマが軽減できるものになったらいいなと思います」

子どもたちへの思いやりにあふれたパジャマです。興陽高校では岡山医療センターからの要望に応じて、あと40着を作り、届けることにしています。