イラストレーターや映画監督として多岐にわたり活躍し、2019年に亡くなった和田誠さん。岡山県立美術館で開かれている和田誠さんの作品展に妻で料理愛好家の「平野レミさん」が訪れ、作品を前に夫への想いを語りました。

(平野レミさん)「和田さんの頭の中、どうなってたんだろうね、静かな人で、本当に静かで優しくて、いい人だったな」

イラストレーターや映画監督など多岐に渡り活躍した和田誠さん。岡山市北区の岡山県立美術館で開かれている「和田誠展」の会場に5日、和田さんの妻で料理愛好家の平野レミさんが訪れました。

和田さんは週刊誌の表紙やタバコのパッケージなど多くの人が一度は目にしたことのある親しみやすいイラストを手がけてきました。

(平野レミさん)「和田さんの魂が全部ここに来ている感じがして嬉しい。夫の描いている姿を何も見たことないのに、こうやって、和田さんの絵を見るのは新しい感じがしてね。泣けてきそう…駄目だ…」

平野さんだからこそ分かる和田さんの作品の逸話も…

(平野レミさん)「これ和田さんと一緒に佐渡に行ったんですよ。私の事務所の人が右側で、私が左側で。佐渡良かったですね。和田さん佐渡が大好きでね」

こちらは岡山の企業が和田さんに依頼して制作されたジャージー牛を題材にした絵本です。

(平野レミさん)「字も夫の書いたもので、全体全部夫のものなんですね。これ一つ一つ分解するとこんなに素敵な作品になって。家に帰ったら全部切って額縁に入れよう」

長年、連れ添った夫の想いにここ岡山で触れた平野レミさんです。和田さんの作品展は来月(5月)7日まで岡山県立美術館で開かれています。