ウクライナ東部の要衝バフムトをめぐり、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者は市庁舎にロシア国旗を掲げたとして「法的には掌握した」と主張しました。ただ、依然として戦闘は続いているものとみられます。

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者・プリゴジン氏は3日未明、要衝バフムトの市庁舎にロシア国旗を掲げたとSNSに投稿。「法的にバフムトを掌握した」と主張しました。

ただ、市の西側地域に「敵が集結している」と述べていて、市内では依然として戦闘が続いているものとみられます。

前日の2日には、プリゴジン氏がかつて所有していたロシア・サンクトペテルブルクにあるカフェでの爆発によってウクライナ侵攻を支持していた著名な軍事ブロガーが死亡する事件があり、プリゴジン氏は市庁舎に掲げた国旗にこの軍事ブロガーの名前を記したとしています。

一方、ウクライナ軍の東部方面部隊の報道官は「バフムトはウクライナのもので、ロシア側は何も得ていない」と発言し、プリゴジン氏の主張を否定しました。

ロイター通信の取材に答えたもので、報道官はロシア側に「掌握したと思わせておこう」と話したということです。