創業100年を超える岩手県平泉町の印刷会社による寄付をきっかけに、岩手大学は女性教員の地域への定着を図る目的で奨励金を創設しました。
30日は奨励金創設の協定締結式が盛岡市の岩手大学で行われ、小川智学長と平泉町に本社工場のある川嶋印刷の菊地慶矩会長と菊地慶高社長が署名を交わしました。
この奨励金は川嶋印刷が去年創業111年を迎えた記念に女性活躍を支援する岩手大学の「すずらん基金」へおよそ500万円を寄付したことで新たに設けられました。この会社の基礎を築いた菊地会長の祖母・ロクさんの名前が付けられた奨励金は、女性の文系教員や研究者の地域への定着と文化振興に貢献することを目的としています。
岩手大学の教員に占める女性の割合は今年度17.2%ですが、この奨励金を生かして5年後には22%へ引き上げる考えです。