衣服や生活雑貨など幅広く取り揃える「無印良品」の新しい店舗が、あす(31日)、岡山市北区の表町にオープンします。それも1店舗ではありません。「天満屋岡山店の正面」と、そこから北に約120m離れた「中之町」に2店舗が同時にオープンするのです。

なぜ1つの商店街に、「同じブランドの店舗を分散して出店するか」というと、そこには「商店街内の回遊を促し、活性化に繋げたい」という狙いがあります。

(杉澤眞優キャスター「店内には人気の食料品のほか、子供たちが買いやすいようにと、このような小さいお菓子などもたくさん販売されています」

あす、表町に2店舗同時オープンする「無印良品」です。高齢者から働く若者や子どもまで、商店街に足を運ぶきっかけになればと、日用品を中心に約2000アイテムを販売しています。

(無印良品岡山表町商店街 海老原孝人店長)「狭さや少なさを活かして、より近い距離で、商品や接客のコミュニケーションを密に取っていきたい。2店舗あることで、この商店街を回遊してもらいたいな」

駅周辺の商業施設に人が流れたことなどから、現在空き店舗や利用者の減少などが問題視されている表町商店街です。その商店街に客足を取り戻すため、「店舗を分散することで利用者の回遊を図りたい」考えです。

(岡山市表町商店街連盟 長谷川誠 理事長)「無印良品が出店することで、(商店街への)他のテナント出店希望の人も増えていくのではないかなと思います」

さらに、商店街への新規出店を支援したいと企画したのが、その名も「一坪開業」。商店街への出店を検討する事業者などに短期間、店舗内の一坪を貸し出し、出店にチャレンジしてもらおうというものです。

(学生服リユース店「る~ぷ」オーナー 宇野広大さん)「リスクをかけてまで認知が広がるのか、結果が出るのかという不安もあるので、開業ができるぐらい、皆さんに知ってもらって」

あす2店舗が同時オープンする表町商店街の「無印良品」。商品を販売するだけでなく、商店街全体に「新たな動きや価値」を生み出すことが期待されます。