国会で対話型AIサービス「チャットGPT」を使って質疑が行われる場面がありました。質問した議員は「憲政史上初」だとしています。
立憲民主党 中谷一馬 衆院議員
「話題の生成AIであるチャットGPTに、こんなことを聞きました。あなたが日本の衆議院議員だとしたら、新型インフルエンザ等対策特別措置法及び内閣法の一部を改正する法律案に関して、岸田文雄総理大臣へ国会でどんなことを質問すべきだと考えていますか。(作成された文章を)そのまま読み上げ、質問をさせていただきますが、『改正法案に関して、地方自治体や医療現場の関係者の意見を十分に反映させているのかどうか。そして、改正法案に対する関係者の反応について教えてください』」
岸田総理
「全国知事会、全国市長会等の地方団体や日本医師会、日本看護協会、日本病院会等の医療関係団体とも意見交換が行われており、今回の法改正は、最前線で感染症対応に当たられた地方自治体や医療現場の声を反映して整理された課題等を踏まえて、立案されたものであると考えております」
衆議院の内閣委員会では、立憲民主党の中谷一馬衆院議員がチャットGPTで作成した文章をそのまま読み上げる形で岸田総理に質問しました。さらに、その想定問答もあらかじめチャットGPTに作成させたということで、岸田総理に対し実際の答弁と比べた感想を求めました。
立憲民主党 中谷一馬 衆院議員
「私的には、私は総理の答弁よりも、もしかしたら誠実でピントが合っているんじゃないかなということを思ったんですが、総理から見てですね、答弁された総理から見て、ご自身の答弁と進化した生成AIの答弁を比較して、どのような所感を持たれましたか教えてください」
岸田総理
「少なくとも、ぱっと見た場合に、先ほど私が申し上げた答弁、『地方自治体、医療現場の関係者から多くの意見や提言が寄せられています』というチャットGPTからの回答の部分についても、より具体的に全国知事会、市長会をはじめ、具体的な関係者の名前を挙げているという点において、より実態を反映した答弁をさせていただいたのではないかと感じてはおります」
質問した中谷議員によりますと、「関係各所に調査を依頼したところ、AIが生成した質問を国会で行い、総理が答弁した事例は確認されておらず、日本の憲政史上初めて」ということです。
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