物価の優等生である卵の高騰が長引いています。
卵を大量に使うバウムクーヘン専門店は、製造時の知恵から生まれた”新商品“で値上げに対抗しています。
しっとりと焼きあがったバウムクーヘン。
山梨県甲斐市篠原にある「エイトバウム」は、7種類のバウムクーヘンを販売しています。
女性客を中心に人気の店ですが、中島社長の悩みの種は…
エイトバウム 中島克仁店長:
(卵の値段が)2倍近くなってますね。卵が高騰し、本腰入れて真剣に考えています。

全国で相次ぐ鳥インフルエンザの影響で、物価の優等生とされる卵の価格は上昇を続けています。
3月の販売価格は、Mサイズが1kgで341円と、2022年の同じ時期の約1.7倍です。
こちらの店では卵を1日約20㎏使用するため、値上げの影響は甚大です。
そこで、バウムクーヘンの製造過程から新商品を開発しました。
その名も「ゑいとぼうや」です。
エイトバウム 中島克仁店長:
残り生地がもったいないところを考えれば無駄にはできない。
製造時に余った生地を改めて焼き、風味豊かな棒状のラスクに仕上げました。
この商品の誕生で、廃棄していた2Lの生地を余すところなくいかせることになりました。
エイトバウム 中島克仁店長:
(工夫が)面白い、面白おいしいというお客さんが多い。日々、工夫して仕事をしていければいい。
卵の高値はしばらく続く見通しで、洋菓子店は店側は知恵をしぼった対応でこの苦境を乗り越えようとしています。