IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は27日、ヨーロッパ最大の原発があるウクライナ南部・ザポリージャでゼレンスキー大統領と会談し、原発と現地スタッフの安全性確保について意見交換しました。

27日、ウクライナ南部のザポリージャでゼレンスキー大統領と会談したIAEAのグロッシ事務局長。ロシア軍が占領するザポリージャ原発について改めて懸念を示しました。

グロッシ事務局長
「発電所の状況は全くもって改善されていません。軍事行動が増えているので当然のことです」

ヨーロッパ最大のザポリージャ原発は砲撃によって外部電源が切断され、非常用のディーゼル発電機を稼働する事態がたびたび起きています。

グロッシ事務局長は、原発と現地スタッフの安全性確保についてゼレンスキー大統領と意見を交わし、今週中にザポリージャ原発を訪問するということです。

一方、ウクライナ東部ドネツク州の知事は27日、州北部の都市スロビャンシクがロシア軍による砲撃を受け2人が死亡、29人がけがをしたと明らかにしました。

この攻撃で住宅7棟を含む多数の建物が被害を受け、ゼレンスキー大統領は攻撃は「テロ」だと非難しました。