アメリカの銀行破たんからヨーロッパへ広がる金融不安。クレディ・スイスの救済合併で危機は脱したように見えますが、市場では引き続き、不安の火種がくすぶっています。
きょうの東京株式市場では、銀行株などの下落が重しとなり、日経平均株価は小幅な値上がりで取引を終えました。
先週発表されたクレディ・スイスの救済策で危機は脱したように見えますが、金融システムへの不安は依然、根強い状況です。
【金融不安なぜ消えない?】
金融不安の背景にあるのは、突然、価値がゼロになった「AT1債ショック」です。
先週、スイスの金融大手「UBS」が同じスイスの巨大金融機関「クレディ・スイス」を救済合併しましたが、その救済策にともない、金融当局はクレディ・スイスが発行する「AT1債」およそ2兆3000億円分を突然、無価値にするという異例の対応をとりました。
経営破たんの際には、先に株主に損失が発生するのが一般的ですが、今回は「AT1債」を保有する投資家が真っ先に損失を被ることになりました。
この結果、「AT1債」は他のヨーロッパの銀行をはじめ33兆円も発行されていて、同じように紙くずにならないか心配が広がっているというのです。
異例の対応は危機の大きさの裏返しとも受け止められていて、金融不安の収束にはまだまだ時間がかかりそうです。
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