エンゼルスの大谷翔平(28)がWBC決勝から中2日で、ダイヤモンドバックスとのマイナーゲームに日本時間25日、登板した。4回2/3、81球を投げ、4安打、1本塁打、1失点、8三振、1四球と日本時間31日の開幕戦に向けまずまずのピッチングを披露した。

試合では球数と捕手から投手に対してサインを無線で伝達する電子機器“ピッチコム”、投球間に設けられた制限時間のルール“ピッチクロック”などを意識して投球。大谷は「ピッチクロックとピッチコム、これが1番の自分の安心材料として、ちゃんとできるという確認をしたかったという感じですかね」と話した。記者からWBC決勝でM.トラウト(31)から三振を取ったのにマイナー選手に本塁打を打たれたがと質問されると「今日は投げるボールよりかはピッチコムとかクロックの確認したかったので、そこはあまり気にせず次に臨みたいと思っています」と順調な調整ぶりを伺わせた。

この日、記者からの質問はWBCに関することが多く、大谷もWBCを振り返った。「日本のファンの人の前でプレーできたこともそうだし、チームメートとプレーできたこと、あとは中国戦(9日)の1球目を投げる前の静かな感じは、嬉しさと気持ち悪さとどっちもあったので。あんなにお客さんが入って、あれだけ静かなのは不思議な感じがしました」と話した。準決勝(21日)で戦ったチームメイトのメキシコ代表・P.サンドバル(26)との対戦については「まあまあいいピッチャーでしたね(笑)」と取材陣を笑わせた。エンゼルスに戻り「みんなにおめでとうと言われてすごく嬉しかったですし、久々にみんなの顔を見て、やっぱりこのチームでも優勝したいなとという気持ちになりましたね」と新シーズンへ気持ちを新たにした。

侍ジャパンのチームメイトだったカージナルスのラーズ・ヌートバー(25)に時計をプレゼントしたことを聞かれると「ご飯とか食べている時に『どこの(時計)なの?』とか欲しそうな感じだったので、僕がつけているのを単純に、そんなに使い込んでいないですけど、比較的新しいやつですけど、欲しそうだったんであげました」と経緯を明らかにした。