爆音を響かせ、公道で車を走らせて急ハンドルを切る「ドリフト族」。愛知県弥富市には大勢のドリフト族が集結する場所があり、地元では長年、頭を悩ませています。

(CBCテレビ 森本琴衣記者 3月12日)
「あっドリフトしてます」


愛知県弥富市の工業地帯。車が、タイヤを勢いよく横滑りさせながら走っていきます。

実はこの場所は以前から、ドリフト走行をするために多くの車が集まる、いわば“ドリフトの聖地”なんです。そのため「騒音」や「危険性」が問題視され、長年、警察が取り締まりを続けてきました。3月中旬、この場所で張り込み取材をしていると。

(森本記者)
「午前0時過ぎです。車が続々と集まってきています。路肩や、中央分離帯の近くにどんどん車が止まっていきます」


日付が変わったころ、普段は静かな場所が一変。大音量で音楽が流れ、外国人を中心としたギャラリーが集まり始めました。中には、小さな子どもを連れた家族の姿も。そして。

(森本)
「あードリフトしてます」

しかし、午前1時前…クラクションと「ポリス!ポリス!」という声が。すごい勢いで車が逃げていきます。


(ギャラリー)
「警察来てるから」

ドリフト族たちは、警察が来ることに誰かが気づくと、お互いに伝えあってすぐ逃げるのだといいます。

そしておよそ1時間後…警察が来ないとわかると、再びドリフト走行に興じるのです。

長年続くこの危険な走行に、道路の管理者は対策を迫られています。