経営危機に陥っている中国の不動産大手恒大集団は、およそ3兆円分の外貨建て債務の再編案を発表しました。ただ、債権者からの合意が得られるかは不透明で、経営再建の見通しも立っていません。

香港証券取引所によりますと、経営危機に陥っている中国の不動産大手恒大集団は22日夜、およそ227億ドル3兆円分のドル建て債務について債権者が持つ債権を▼新規に発行する社債や、▼傘下のEV製造会社の株式などに交換する再編案を発表しました。

再編案が確定すれば、債務負担の軽減につながりますが、債権者の合意が得られるかは不透明なうえ、今後の柱事業としているEV製造事業も苦戦していることから経営再建の見通しも立っていません。

恒大集団は低迷する中国の不動産業界を象徴するような存在となっていて、地元の広東省政府などが経営再建に向けた支援を続けています。